日常で見逃していること。
たとえば 遠くの空、花の咲き散り、蝶の羽ばたき。
でも、そんな気にもとめてなかったことに目を向けてみると、
そこには驚くような偶然や素敵な物語が隠れている。
そんな日常の裏側にひそむ「それぞれの物語」を演劇という形でお届けします。
蝶が羽ばたくように、みなさんを一瞬で現実から演劇の世界へ誘う、それが蝶能力の舞台。
ちょっと覗いていきませんか?忘れていた何かを思い出すかもしれません。
「演劇って何だか行きにくい」「わかる人にしかわからないんじゃないの?」
「舞台やります!」って言うと、こんな風な意見をもらうことがあります。
確かに、そういう面もあるかもしれません。
でも、楽しい面もたくさんあるんです。
お客さんに「あー、楽しかった」と言って笑顔になってもらいたい。
たくさん笑って、ちょっと「じーん」と来て。
そんな舞台をお届けしたいと思っています。
蝶能力の舞台ではお客さんも舞台に参加することができます。
実は蝶能力の舞台、物語の展開がいくつかのパターンになっていて、その分岐点があるのです。
そこでお客さんの出番、というワケです。
舞台上から多数決を採るなどの方法で、その後のストーリーが変わるようになっています。
どの部分がどのくらい変わるのか?それもまた、楽しみ方のひとつ。
ある時は登場するキャラクターが登場しなかったり、
まったく別の場所で物語が展開したり、
エンディングが違ったり・・・
「舞台はナマモノである」といった表現を耳にすることもありますが、演劇がテレビと大きく違う点は「お客さんとの呼応があること」であると考えています。
舞台は作り手がいるだけでは完成しません。
お客さんが来てくれて、反応してくれて、そこで初めて完成するんです。
そんな思いから、もっと客席と舞台上との距離を縮めるべく、蝶能力の舞台では分岐点を設けているのです。
帰り道、「あっちの展開だったらどうなってたんだろうね?」と会話が弾むような、劇場を出てからもまだ物語の世界の中にいるような、そんな舞台を作り続けていきます。